摩周第三展望台

 日本一の透明度を誇る神秘の湖、摩周湖。その透明度故に見せる深い青色は摩周ブルーとも呼ばれる・・・という文学的な表現とは裏腹に本来は活動度の高い火山であり、この摩周湖を生み出している摩周カルデラは国内でも”若い”カルデラです。齢、およそ7千年。屈斜路カルデラの外輪山に誕生した火山です。最新の活動がおよそ千年前ですからお休み中の今の姿は仮の姿です。西隣にあるアトサヌプリと共にこれからも激しい火山活動を続けることでしょう。その激しさ故に、自然にとっては一瞬の刹那に、こうした美しい光景を生み出してくれているわけですね。そのカルデラ壁の高まりのところにあるのが摩周第三展望台です。

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道路沿いに細長い駐車帯を設置してあるだけでさほど広い駐車スペースではありません。頭から突っ込んで駐車すると、出るときに若干苦労しそう。紳士的な対応で皆さん譲り合いましょうね。第一展望のように商業化されていないので全般的に人は少なめです。さて、駐車場からまず見えるのは屈斜路カルデラの全容とアトサヌプリ(硫黄山)です。12㎜では全部は収まらないので8㎜FishEyeで見るとこんな感じになります。雲が多いのが残念です。光量も不足気味。

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12㎜で切り取るとアトサヌプリ周辺がやはり目立ちます。

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ズームで寄ってみると迫力が伝わってきます。

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溶岩ドームの集合体のような構成になっているので地下には流紋岩質マグマが大量に存在するのは間違いなく、しかも屈斜路カルデラの約半分を埋め尽くしているわけですから次の破局噴火に向けた準備もかなり進行していて、いつ起こってもおかしくないのではないかという勝手な想像も膨らんていきます。いやあ、雄大な眺めですねぇ。さて、肝心の摩周湖は駐車スペースからは見えないため、遊歩道をちょこっとだけ上っていくことになります。展望台が2つ設置されています。

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まずは北側の展望スペースから見た摩周湖をどうぞ。

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 12㎜では入りません・・・3分割してみましょう。

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ちと暗いですね。残念・・・しかも、8㎜FishEyeでもギリギリ・・・入らない。

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参りました。

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ちなみに北側の展望スペースは二段構成になっています。前方のスペースにいる人を後方のスペースから湖面を背景に撮影することを意図したのでしょう、たぶん。

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こういう撮り方もできます。

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さて南側の展望スペースからの眺めはどうなるかというと、さほど距離は離れていないのに摩周湖さんが少し違う表情を見せてくれます。

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しかしこうしてみると先ほどの北側の展望スペース、怖いですねw

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雲が多めだったとは言え、5回目の摩周湖訪問でようやく第三展望台から湖面を見ることが出来たは大きな収穫でございました。
 

場所はこちら。

撮影日  2019年10月20日
撮影機材:Olympus OM-D EM-1 + M.ZUIKO 12-100mm
     Olympus OM-D EM-10 + M.ZUIKO 8mm FishEye